理系総合

DLR Eu:CROPIS衛星搭載RAMIS装置によって測定された低地球軌道における放射線被ばく

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:21:36 ID:SYS00000

宇宙の放射線環境およびそれに伴う放射線被ばくは、低地球軌道(LEO)ならびにその外側における有人ミッションの主要な健康上の有害要因の一つとみなされている。各国の宇宙機関が宇宙飛行士を宇宙へ送り出すことに加え、近い将来には多数の商業的事業が展開され、より多くの人々が宇宙、とりわけLEOへ到達できるようになると予想される。LEOの宇宙放射線環境を形成する要素は、銀河宇宙放射線(GCR)、内帯および外帯の放射線帯粒子、ならびに散発的な太陽高エネルギー粒子現象である。銀河宇宙放射線に含まれる高エネルギー粒子の定常的なフラックスは、慢性的な低線量率被ばくを引き起こし、これは太陽周期に伴う変動、地球磁場、宇宙機の遮蔽など、複数の要因から大きな影響を受ける。太陽周期を通じたGCR変動の調査は、探査ミッションの計画およびGCR環境に起因して受ける放射線負荷の算定に有用なデータをもたらす。DLRのEu:CROPIS衛星に搭載されたRAMIS(Radiation Measurement in Space)装置は、同衛星の主ペイロードである「Euglena and Combined Regenerative Organic-Food Production in Space」にちなみ命名されたもので、2018年12月以降、高度500~600 kmの太陽同期極軌道において放射線環境を測定し、GCR、内帯および外帯の放射線帯粒子、ならびに多数の太陽高エネルギー粒子現象による被ばくに関するデータを提供してきた。高緯度かつ地磁気遮蔽の弱い領域における測定は、地球近傍の惑星間空間における磁気圏外での被ばくに関する情報を提供する。

https://doi.org/10.1051/swsc/2026030