理系総合

陰茎プロステーシス初回手術と再手術の周術期成績および合併症:後ろ向き単施設コホート研究

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:19:39 ID:SYS00000

抄録

背景
膨張式陰茎プロステーシスの留置術は、薬物治療抵抗性勃起不全に対する外科的治療の標準である。初回留置術の周術期成績は十分に明らかにされている一方、再手術に関する比較データは限られており、特に施設における新規プログラムの導入初期については乏しい。

患者および方法
本後ろ向き単施設コホート研究では、2024年4月から2026年7月までに当施設で実施され、周術期記録が完全に揃っていた連続する全症例の初回留置術および再手術を解析した(初回留置術74件、再手術34件)。周術期成績および術後合併症について、Clavien–Dindo分類ならびに複合デバイス不具合評価項目(機械的故障、新規の陰茎偏位、再手術、または摘出)を用いて評価し、Wilcoxon順位和検定およびFisherの正確確率検定により群間比較を行った。ベースラインの相違を調整するため、多変量線形回帰およびロジスティック回帰を用いた。

結果
再手術は初回留置術よりも有意に長い手術時間を要した(中央値78分対56分、p<0.001)。この差は多変量調整後も維持された(+19.3分、95%信頼区間10.1~28.6、p<0.001)。入院期間も再手術後の方が長かった(p=0.018)。全合併症率(Clavien–Dindo分類I以上)は再手術後で数値上高かったが(32.4%対20.3%)、統計学的有意差には達しなかった(p=0.226)。重篤な合併症(11.8%対4.1%、p=0.203)およびデバイス不具合評価項目についても同様であった。摘出は再手術後にのみ発生した(2/34対0/74)。

結論
陰茎プロステーシスの再手術は初回留置術よりも有意に長い時間を要し、統計学的に有意ではないものの、一般的合併症およびデバイス関連合併症の発生率が高いという一貫した傾向を示す。経験豊富なインプラント外科医が主導する確立されたプログラムであっても、これらの知見は患者への説明、手術計画、および資源配分に反映されるべきである。

https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-10918428/v1