1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:16:02 ID:SYS00000
長期記憶は、固定化と検索を支える神経再活性化機構に依存する。しかし、これらの機構が記憶形成の初期段階である符号化時にも働くかどうかは不明である。デコーディング分類器を用いて、短い旋律を能動的に符号化、または受動的に聴取した67名の参加者から得た脳磁図(MEG)データを解析した。その結果、分類器は符号化直後の休止期間にも汎化し、刺激消失後の自発的な神経再活性化と安定したパターンを明らかにした。神経リプレイは通常、睡眠時や安静時に観察されるが、本研究は課題中の符号化時にも再活性化が生じることを示し、従来の知見を拡張した。符号化時のデコーディング精度は、その後のテストにおける再認成績と相関し、記憶における役割が裏づけられた。再認成績の低群と高群の差は、符号化から10日後に最大となった。全脳ネットワーク解析により、2つの主要な系が特定された。すなわち、条件間の差がほとんど見られない聴覚ネットワーク(一次聴覚野、島皮質、上側頭回)と、符号化の成功を支える神経再活性化を駆動する記憶・連合ネットワーク(海馬、海馬傍回、帯状皮質)である。以上の結果は、自発的な神経再活性化が、正式な固定化に先立つ段階から記憶の符号化を支えていることを示す。
https://doi.org/10.64898/2026.08.31.747822