1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:10:41 ID:SYS00000
岩盤帯水層は世界人口の半数に飲料水を供給しているが、地震による透水性の変化によって、この水資源は数年にわたり損なわれる可能性がある。先行研究では地震時の透水性変化を説明する複数の機構が提案されてきたものの、それらを識別する観測手段がなく、さらにいずれも変化が即時に始まると仮定していた。本研究では、台湾東部の地下水および地震データを解析し、2024年の花蓮地震(M7.2)に対する帯水層と周囲の岩盤基盤の応答を捉えた。基盤と帯水層の応答を別々に追跡することで、帯水層内に限定された機構による透水性変化と、地下全体に影響する変化とを識別できる。地震が帯水層の透水性を変化させる二つの異なる様式が観測された。地震動は、基盤の変化と連動して進行する即時的な透水性上昇を引き起こした。その数か月後、相次ぐ二つの台風が透水性の急激な低下を引き起こしたが、これは地震後の期間に固有の観測結果であった。これらの台風による基盤への影響は認められなかったため、この応答は、地震による堆積物供給量および浸透能の増大と、台風に伴う地表流による堆積物の帯水層への運搬および亀裂の閉塞とが組み合わさった結果であると考えられる。本研究の結果は、大地震が景観を変化させ、遅発性の水文攪乱を生じやすい状態にし、地下水供給と地滑り感受性に長期的な影響を及ぼし得ることを示している。
https://doi.org/10.31223/x5jb7g