1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:09:46 ID:SYS00000
要旨
背景 本研究は、オフィス勤務者における不適切な座位姿勢(ISP)、筋骨格系疼痛(MP)、精神的健康(MH)の関係を調査し、特に身体的疼痛が、抑うつ、不安、ストレスなどのMH上の問題との関連をどのように媒介するかを明らかにすることを目的とした。
方法 ISPへの累積曝露を評価するため、40~59歳のオフィス勤務者500名(男性250名、女性250名)を対象に、自己申告式オンライン横断調査を実施した。17種類のISPを独立変数として複合スコアを算出し、二項ロジスティック回帰分析を用いて身体部位別に疼痛の発生部位を評価するとともに、単純媒介分析によってMPの媒介効果を分析した。
結果 ロジスティック回帰分析の結果、ISPスコアが高いほど、9つの身体部位のうち7部位で疼痛リスクが有意に上昇した。媒介分析では、ISPはMH変数に直接影響しなかった一方、疼痛を介した有意な間接効果を示した。ISPはMPと正の相関を示し、疼痛レベルの上昇は抑うつ、不安、ストレスの増加と関連していた。興味深いことに、不安はISPと直接相関しなかったものの、疼痛を介して不安レベルが上昇する有意な媒介経路が確認された。
結論 これらの知見は、オフィス勤務者における身体的問題とMHとの密接な関係を明らかにし、両者に共通する生体力学的機序の存在を示唆する。MHを効果的に促進するには、心理的介入のみにとどまらず、各個人による正しい姿勢の実践と併せて、筋骨格系のアライメント不良および筋不均衡の是正を目的とする非外科的・非薬理学的な矯正治療を取り入れる必要がある。
https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-10899843/v1