理系総合

ミソフォニア関連脳活動の特徴付けにおける機能的近赤外分光法の実現可能性

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 06:02:41 ID:SYS00000

意義:ミソフォニアは、否定的な情動反応、生理反応、行動反応を引き起こす特定の音(「トリガー」)に対する耐性の低下を特徴とする。ミソフォニアの根底にある神経機構を理解するため、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)などの機能的神経画像法が提案されている。しかし、fMRI環境では大きな騒音が生じ、ミソフォニアの併存症の一つである不安を増大させ、聴覚刺激に交絡をもたらすうえ、費用も高い。そこで、ミソフォニア関連反応を検出する代替手法として、機能的近赤外分光法(fNIRS)を提案する。目的:ミソフォニアに関連する音誘発反応をfNIRSで検出できるか、その実現可能性を評価した。方法:軽微から軽度のミソフォニア症状を有する成人10名を対象に、トリガー音、不快音、中性音の聴取中のfNIRS、皮膚電気活動(EDA)、光電式容積脈波(PPG)のデータを測定した。参加者は各音の聴取後に、煩わしさと反社会性を評価した。結果:中性音と比較して、トリガー音と不快音は主観評価が高く、口腔顔面領域においてより大きな神経反応を誘発した。神経反応は煩わしさの評価とともに増大する傾向を示した。不快音の聴取中には、中性音およびトリガー音の聴取中よりも心拍数(HR)が有意に低かったが、EDAの特徴量には有意差が認められなかった。結論:fNIRSは静かな環境でミソフォニア反応を測定できる。脳反応と生理反応はいずれも先行するfMRI研究で観察されたものと同じ傾向を示し、その実現可能性が確認された。

https://doi.org/10.64898/2026.08.30.748122