1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:58:55 ID:SYS00000
神経結合の精密な配線は中枢神経系の顕著な特徴であり、脳が正常に機能するうえで極めて重要である。脊椎動物の視覚発生過程では、網膜神経節細胞(RGC)が視蓋のシナプス後細胞とシナプス結合を形成し、この過程は細胞接着分子によって部分的に規定される。しかし、網膜視蓋投射の配線機構はいまだ完全には解明されていない。本研究では、シナプス接着分子Teneurin-4(Tenm4)が、ゼブラフィッシュのRGCおよびその標的となる視蓋のシナプス後細胞において、左右特異的に発現することを示す。tenm4の欠失はRGCのシナプス前構造に異常を引き起こし、さらにその軸索成長および樹状分枝の複雑性にも影響を及ぼす。視覚刺激に対するRGC応答の機能評価では、変異体において応答振幅が全般的に増大していた。視覚行動解析では、変異幼生に顕著な左右非対称性を伴う障害が認められた。以上の知見は、tenm4が感覚運動回路の形成に重要な役割を果たし、その影響が神経活動および視力にまで及ぶことを示している。
https://doi.org/10.64898/2026.08.28.747855