理系総合

組換えMycobacterium smegmatisを用いた異種BCGプライム・ブースト戦略による抗酸菌排除の増強

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:52:46 ID:SYS00000

カルメット・ゲラン桿菌(BCG)は依然として唯一承認されている結核(TB)ワクチンであるが、成人肺結核に対する防御効果は限定的である。この課題を克服するため、BCGによって誘導された免疫を増強すべく、pMyong2ベクターを介してAg85BおよびESAT-6を発現する新規組換えMycobacterium smegmatis(rMs)追加免疫ワクチンを、オート麦由来β-グルカンアジュバントと組み合わせて評価した。BALB/cマウスにBCGで初回免疫を行い、同種BCG、またはβ-グルカンを併用もしくは非併用とした各種用量のrMsによって2回の追加免疫を行った。追加免疫の5週間後、マウスに結核菌H37Ra株を腹腔内投与した。感染3週間後に、肝組織における全身性細菌排除、細胞性免疫指標であるIFN-γおよびIL-17a、ならびに抗体応答であるIgG、IgG2cおよびIgAを評価した。すべてのrMs追加免疫群(rMs、高用量rMs[rMs H]、β-グルカン併用低用量rMs[rMs β])においてH37Ra株が全身から完全に排除され、CFU(コロニー形成単位)は検出されなかった。これは模擬ワクチン接種群およびBCG反復接種群を有意に上回った(**p < 0.01)。BCG再接種群では単回BCG接種群よりも細菌量が多く(***p < 0.001)、追加免疫効果がないことが確認された。β-グルカンを併用した低用量rMsは、用量を50%削減したにもかかわらず、100%の生存率と完全な細菌排除を維持した。免疫指標は細菌排除と必ずしも厳密に相関しなかった。同種BCG再接種は追加的な防御効果をもたらさない一方、pMyong2を基盤とするrMsは強力な全身性細菌排除能を付与する。β-グルカンをアジュバントとして添加することで、最大の有効性を維持しながら用量を削減でき、rMsが有望な異種結核追加免疫ワクチン候補であることが示された。

https://doi.org/10.64898/2026.08.31.748203