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川崎病の病態形成におけるIL-1β–BHLHE40軸:細胞種特異的発現解析からの知見

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:48:46 ID:SYS00000

川崎病(KD)は、主に乳幼児に発症し、冠動脈拡張や動脈瘤形成を引き起こし得る、原因不明の急性全身性血管炎である。早期治療によって転帰は改善したものの、疾患特異的バイオマーカーや血管炎症を持続させる免疫機構は、いまだ十分に解明されていない。自然免疫の活性化、特にインターロイキン1(IL-1)シグナル伝達はKDの病態形成への関与が示唆されており、微生物成分によって誘発されるマウスモデルはKD様冠動脈炎の主要な特徴を再現する。BHLHE40は、GM-CSF、IFN-γ、IL-10などのサイトカインを制御する炎症関連転写因子であり、KDにおけるIL-1シグナル伝達と下流のエフェクタープログラムとの潜在的な関連を示唆する。本研究では、ヒトKDおよびLCWE誘発マウス血管炎に関する公開済みの単一細胞およびバルクトランスクリプトームデータセットを統合した。ヒトの解析では健常対照群または発熱対照群との比較を行い、マウスの解析では血管を構成する細胞種別の発現とIL-1受容体阻害への応答を評価した。独立した複数のKD全血コホートにおいてIL1BおよびBHLHE40の発現が増加し、両者の発現量には弱いながらも統計的に有意な正の相関が認められた。単一細胞解析では、IL1Bは骨髄系細胞集団に集中していた一方、BHLHE40はNK細胞やT細胞を含む複数の免疫細胞集団に分布していた。LCWEを投与したマウスでは、血管におけるBhlhe40発現がアナキンラによって低下し、LCWE群内でIl1bとBhlhe40に強い相関が認められた。

https://doi.org/10.64898/2026.08.31.748192