背景 性感染症の再感染を予防することは健康上の利益をもたらし、その後遺症を治療するよりも大幅に低コストとなり得る。Safetxtは、より安全な性行動を促進するために開発された新たなデジタル介入となる可能性がある。しかし、Safetxtに関する最近のランダム化比較試験では、1年後の再感染に対する効果は認められなかった(OR 1.13、95%CI:0.98–1.31)。本研究では、Safetxtの効果が性的リスク行動を介して生じるかを検討した。方法 英国の性感染症診療所92施設における、性感染症に罹患した若年者6,248人のデータを用いた。再感染に対するSafetxtの直接効果および間接効果を、反実仮想アプローチにより推定した。直近の性交時におけるコンドーム使用、性的パートナー数、性感染症検査を媒介変数として評価した。これらについて、回帰モデルおよび正式な重み付け手法を用い、個別および一括で解析した。各手法の仮定を検討し、検証した。Safetxtの効果が最も有望であった、男性と性交する男性、または男女双方と性交する男性(MSM/MSMW)のサブグループでも解析を反復した。結果 総効果、間接効果、直接効果のいずれについても、帰無値との差を示す証拠は認められなかった。有意ではなかったものの、MSM/MSMWでは、Safetxtによる再感染減少効果の一部が、性的パートナー数に対するSafetxtの影響によって相殺されていることが示された。結論 Safetxtの再感染に対する効果が、性的リスク行動の変化を介して生じることを示す証拠はなかった。これらの行動を特異的に標的とするよう介入を修正しても、Safetxtの全体的な効果が改善する可能性は低い。ただし、参加者の性的パートナー数に対するSafetxtの効果を改善することで、MSM/MSMWにおける効果が向上する可能性がある。
https://doi.org/10.64898/2026.08.29.26361435