理系総合

累積高血糖がDNAメチル化に及ぼす長期的影響と糖尿病性腎臓病におけるその役割

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:36:22 ID:SYS00000

高血糖は糖尿病の特徴であり、糖尿病性腎臓病(DKD)の主要な危険因子である。しかし、長期的な累積高血糖(CH)が分子レベルでもたらす影響は依然として不明である。安定したエピジェネティック修飾であるDNAメチル化は、過去の血糖曝露を捉え得る。本研究では、フィンランドおよび英国・アイルランド共和国のコホートに属する1型糖尿病(T1D)患者1,245人を対象に、CHに関連するDNAメチル化を評価した。その結果、CHに関連する17か所のCpGを同定し、最も強い関連はcg19693031(TXNIP)で認められた。縦断解析により、これらのCH関連DNAメチル化レベルは短期的な血糖変動にもかかわらず安定しており、過去の代謝管理が永続的なエピジェネティック痕跡を残す可能性が示された。ゲノム、エピゲノム、プロテオームのデータを組み合わせた統合解析により、これらのCpGと潜在的な標的タンパク質を特徴付けた。メンデルランダム化解析は、cg20853880(KLF11)とDKDとの因果的関連を示唆し、クロマチンアクセシビリティおよび腎臓におけるKLF11発現もこれを支持した。本研究の知見は、エピジェネティック変化が代謝記憶に寄与し、高血糖がDKDに及ぼす影響を媒介し得ることを示唆する。

https://doi.org/10.64898/2026.08.31.26361614