1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:19:30 ID:SYS00000
微生物の生物多様性と群集構造を形作る過程を理解することは、微生物生態学における主要な目標である。殻状サンゴモ(CCA)や炭酸カルシウムなど、機能的に重要なサンゴ礁基質上の底生バイオフィルム細菌の群集形成を駆動する過程は、サンゴ礁の生物多様性と生態系機能の維持に決定的に寄与しているにもかかわらず、十分に理解されていない。これらの基質上における群集形成と生物地理のパターンを特徴づけるため、11か所のサンゴ礁地点から極相バイオフィルム細菌群集を採取し、16S小サブユニットrRNA遺伝子の全長配列を決定した。CCA関連群集と炭酸塩関連群集では、多様性、組成、環境条件との相関が異なっていたものの、両基質上の群集は類似した過程に従って形成されていた。両基質では確率的過程が群集形成を支配し、主として生態学的浮動が作用し、分散制限と選択も中程度の影響を及ぼしていた。生息地ジェネラリストとスペシャリスト、ならびに希少分類群と優占分類群からなる部分群集は、それぞれ異なる形成パターンを示したが、そのパターンは基質間で一貫しており、個々の分類群の形質が群集形成を左右する重要性が示された。これらの結果は、熱帯サンゴ礁生態系における底生バイオフィルム細菌の群集形成と生物地理を規定する要因について知見をもたらし、環境変化に直面するサンゴ礁のレジリエンスの理解に寄与する。
https://doi.org/10.64898/2026.09.02.748686