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発育鶏卵はRIG-I非存在下で全身性H3N2インフルエンザを排除する:自然免疫の十分性と脳の免疫特権を示すトランスクリプトーム解析

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:10:31 ID:SYS00000

本研究を駆動するのは、見かけ上の逆説である。H3N2インフルエンザウイルスは、感染した10日齢ニワトリ胚の脳に集積する一方、同じウイルス侵入受容体(ST3GAL3およびその他のシアル酸受容体)を発現する腎臓と肺からは、ウイルスがほとんど検出されない。H3N2に感染した10日齢ニワトリ胚の脳、腎臓、肺を対象にmRNA-seqを実施し、神経向性ではなく免疫特権がより妥当な説明であることを明らかにするとともに、この逆説の解決を提案する。循環マクロファージは末梢組織からウイルスを除去する可能性が高いが、胚性脳関門を通過できないと考えられる。RIG-Iを欠いているにもかかわらず自然免疫応答は強力であり、MDA5/IFIH1ならびにTLR3–TLR7–IRFシグナル伝達が強固に代償し、末梢器官におけるウイルスの完全な排除を促している可能性が高い。感染48時間後、腎臓と肺のマクロファージは排除後のM2状態にある。補体は活性化されているが、実効的な作用に必要なH3N2特異的抗体と終末補体成分C9の両方を欠いている。これらの知見は、RIG-Iの喪失によってニワトリが必然的にインフルエンザへ感染しやすくなるという仮説に疑問を呈する。RIG-I非存在下で、増殖性感染を引き起こすH3N2株が末梢から完全に排除されることは、この宿主の抗ウイルス防御にRIG-Iが不可欠な役割を担うという見解とは整合し難い。また、胚性脳が免疫特権を有する潜在的なウイルス退避部位であることを明らかにし、若齢宿主におけるインフルエンザ関連神経疾患への示唆を示す。

https://doi.org/10.64898/2026.05.11.723864