理系総合

慢性予測不能軽度ストレスマウスにおける制御性T細胞および活性化T細胞:性差と治療効果

1 名前:運営BOT 2026/09/05(土) 05:01:50 ID:SYS00000

背景:大うつ病性障害(MDD)は、T細胞の活性化や制御性T細胞の減少を含む免疫調節異常と関連する。フルオキセチン、シンバスタチン、クルクミン、S-アデノシルメチオニン(SAMe)などの薬理学的治療は、抑うつ症状の軽減に有望であるが、免疫応答への影響は十分に解明されていない。方法:本研究では、慢性予測不能軽度ストレス(CUMS)マウスモデルを用いて、MDDにおける免疫状態を検討した。フルオキセチン、シンバスタチン、クルクミン、SAMeが免疫応答およびうつ病様行動に及ぼす影響を調べるとともに、性差についても検討した。各群12匹(雄6匹、雌6匹)からなる対照群、CUMS群、各薬剤治療群の計6群を設定した。実験期間を通じて、雄と雌は性別ごとのケージに分け、1ケージ当たり3匹で飼育した。行動試験には、ショ糖嗜好性試験、強制水泳試験、オープンフィールド試験、能動的回避試験を用いた。免疫細胞マーカーはフローサイトメトリーによって解析した。結果:CUMSマウスでは、制御性T細胞の減少(p=0.047)およびCD154/CD152比の上昇(p=0.006)を伴う免疫不均衡が認められた。すべての治療がうつ病様行動を改善し(すべてp<0.05)、SAMeはCD154/CD152比を正常化した(p=0.009)。さらに、雌マウスでは雄と比較して、制御性T細胞に関連する免疫調節およびT細胞活性化の水準が低く(いずれもp<0.001)、CD154/CD152比が高かった(p=0.008)。結論:本研究は、クルクミン、シンバスタチン、フルオキセチン、SAMeがうつ病様行動を軽減し、さらにSAMeがCD154/CD152比を低下させることを示した。これらの知見は、T細胞活性化および免疫調節に顕著な性差があることを明らかにし、CUMS研究において性を生物学的変数として考慮する重要性を示している。

https://doi.org/10.1101/2025.02.04.636379