看護師は放射線緊急事態への対応において中心的な役割を担うが、看護師自身が備えをどのように認識しているかは、サウジアラビアの状況では検討されていない。本横断調査では、サウジアラビア南部の7病院に勤務する救急看護師237人(回答率59.3%)を対象として、放射線緊急事態への備えに関する習熟度、態度、自信を評価した。参加者の多くは女性(70.9%)、既婚者(70.5%)、31~45歳(48.5%)であり、学士号を取得し(57.8%)、6~10年の経験を有していた(34.6%)。3つの下位尺度からなる構造化質問票(クロンバックのα=0.75~0.82)を用い、推測分析にはノンパラメトリック検定を使用した。放射線緊急事態に関する訓練を過去に受けていた参加者は17.3%であった。備えに関する全体的な自己認識は中程度(3.60±1.06)であり、最も高く評価された構成概念は態度(3.79±0.95)、次いで習熟度(3.55±1.07)、自信(3.46±1.08)であった。習熟度は国の放射線緊急事態対応手順について最も低く(42.6%)、自信は放射線対策薬を投与することについて最も低かった(37.1%)。備えに関する自己認識には、教育水準(p=0.027)、経験(p=0.007)、過去の訓練(p<0.001)による差が認められた。3つの構成概念はいずれも強い正の相関を示し、態度と自信の間で最も強かった(ρ=0.72、p<0.001)。病院の対応準備を「不十分」または「非常に不十分」と評価した看護師は43.5%であった一方、「十分」または「非常に十分」と評価した看護師は17.7%にすぎなかった。以上の知見は、救急看護師に対する放射線緊急事態訓練の義務化と、設備、訓練資源、標準化された対応手順への組織的投資を支持するものである。
https://doi.org/10.1051/radiopro/2026032