1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:35:40 ID:SYS00000
人間の心は内的表象と外部環境との間を絶えず移行するが、このような自発的遷移の根底にある神経機構は十分に解明されていない。本研究では、参加者が自身の思考を継続的に言語化した思考発話法による機能的磁気共鳴画像データセットを解析し、内的志向の思考と外的志向の思考との間の遷移を予測する神経活動を特定した。内的思考から外的思考への遷移に先立ち、顕著性/腹側注意ネットワークの活動が増加し、右側頭頭頂接合部で最も強い効果が観察された。この遷移前活動の空間パターンはアセチルコリン受容体密度と正の関連を示し、認知的再定位におけるコリン作動性シグナル伝達の役割が示唆された。さらに、遷移前活動に先立って、機能的に特化した状態間の柔軟なハブとして働くと考えられる大規模な脳状態が生じており、脳がこの中間的構成にあるとき、自発的遷移が起こりやすいことが示された。以上の知見は、自発的認知における内的―外的次元に沿った柔軟な再定位が、多層的な神経機構によって支えられていることを示唆する。
https://doi.org/10.64898/2026.08.27.747628