1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:32:24 ID:SYS00000
免疫療法は多くのがんの治療を変革してきた。遺伝学的に多様で攻撃的なびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)では、CD19 CAR T細胞療法が高い有効性を示す一方、免疫チェックポイント阻害は限定的な効果しか示していない。MHC発現の喪失は、T細胞の細胞傷害性から逃れるための一般的な機序であり、DLBCLではMHCクラスI(MHC-I)およびIIの喪失がしばしばみられる。我々は、若年で高リスクのDLBCL患者の診断用生検に対してイメージング質量サイトメトリーを適用し、腫瘍細胞のMHC発現との関連で腫瘍微小環境(TME)の空間的な構築を、変異状態、トランスクリプトームおよびプロテオームのプロファイルとともに対応付けて解析した。近傍解析により、4つのTMEサブタイプが同定された。免疫細胞が減少したタイプと、3種類の免疫浸潤型(混合型、CD4 T細胞優位型、CD8 T細胞/マクロファージ優位型)である。免疫細胞減少例では、全生存期間が短い(p = 0.033)ことに加えて、浸潤例と比べてDNA複製に関与するタンパク質の発現や増殖マーカーの発現が増加していた。腫瘍細胞のMHC-I発現は不均一であった。MHC-I陽性の腫瘍細胞が低頻度の症例では、免疫細胞減少型TMEが濃縮されていた。MHC-I陽性の腫瘍細胞は、CD4およびCD8 T細胞、ならびにM1マクロファージに取り囲まれていた。一方、MHC-I陰性の腫瘍細胞は、他のMHC-I陰性の腫瘍細胞に近接していた。これらの所見は、腫瘍細胞のMHC-I状態を取り入れたTMEに基づく分類が、個別化された免疫療法の選択を改善し得ることを示唆する。
https://doi.org/10.64898/2026.09.01.748487