1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:31:57 ID:SYS00000
免疫療法、なかでもオンコリティックウイルス(OV)は抗腫瘍免疫応答を高める可能性のある有望な治療法である。しかし、マウスモデルにおける免疫療法の前臨床での成功は、がん患者における臨床的有益性へ必ずしも結びついていない。本研究では、IL-7およびIL-12を発現するワクシニアウイルスであるASP9801について、前臨床の有効性と作用機序を、結腸直腸がん(CRC)のマウスin vivoモデルと、ヒトの器官型腫瘍スライスモデルを用いたex vivoモデルの双方で比較した。ASP9801のマウリンサロゲートは、2種類のCRCモデル(MC38およびRO100)において、治療腫瘍とアブスコパル腫瘍のいずれでも腫瘍体積を有意に減少させた。抗PD1治療との併用で治療効果が強化され、単一細胞RNAシーケンス解析では、治療腫瘍およびアブスコパル腫瘍の双方で腫瘍細胞の枯渇と、T細胞の浸潤および活性化の増加が示された。一方で、PDXモデルおよび患者サンプルを用いたex vivoのヒト組織解析(E-slices)では、ASP9801はCRCに対して有効ではなく、臨床試験の結果と一致した。これとは対照的にASP9801はGBMで高い有効性を示し、ASP9801の有効性が適応(indication)に依存することが示された。また、E-sliceアッセイを用いて治療感受性のある適応を同定できる可能性が論じられた。本研究は、臨床反応予測においてE-slicesがマウスモデルより優れていること、ならびに臨床試験計画における有用性を示している。
https://doi.org/10.64898/2026.09.01.748437