1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:14:14 ID:SYS00000
カプサイシノイドはCapsicum果実の胎座で合成され、バニリルアミンアミノトランスフェラーゼ(VAMT)が経路の前駆体であるバニリルアミンの形成を触媒する。辛味の制御は育種や形質転換体アプローチに依存してきたが、この経路は散布による遺伝子サイレンシングでは扱われていない。本研究の目的は、VAMTを標的とする二本鎖RNA(dsRNA)の非侵襲的な単回散布によって遺伝子をサイレンシングでき、Capsicum chinenseの果実においてカプサイシノイドの蓄積を変化させられるかを評価することである。dsRNA分子はin silicoで設計し、開花後10日で適用した。柄(花柄)への注入は用量依存的にVAMT転写産物を減少させ、3水準の阻害が互いに識別可能であった。界面活性剤を用いた散布では、VAMT転写産物を86.2%低下させ、注入で得られた90.6%低下と統計学的に同等であることが示された。さらに、これまで栽培品種間の違いとしてのみ報告されていたPun1転写産物の低下も観察された。ガスクロマトグラフィー・質量分析による解析では、カプサイシンが84.4%、ジヒドロカプサイシンが68.5%減少し、非イボアミドの消失と、バニリルアミン由来のさらに1つの化合物の低下が示された。対照果実には見られなかったカプシエイトと別のカプシノイドの検出も確認された。siRNAは未処理組織でも検出されたため、遺伝子組換えを行わずに内在性の生合成遺伝子をサイレンシングし、果実の代謝プロファイルを変化させるには、単一の局所適用で十分であることが示された。
https://doi.org/10.64898/2026.09.01.748336