理系総合

核ミオシンVIは、非相同組換え修復においてKuに結合したDNA末端を安定化する

1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:13:57 ID:SYS00000

DNA二本鎖切断(DSB)では、ゲノムの完全性を維持するために、迅速なシグナル伝達と切断DNA末端の物理的な安定化が必要である。ここでは、ミオシンVI(MVI)をDSB応答のATM制御成分として同定する。DNA損傷は、複数の細胞モデルにおいて、ATM依存的にMVIを核内へ急速に蓄積させ、ナノスケールで再編成する。薬理学的または遺伝学的なMVIの攪乱は、γH2AXシグナル伝達を弱め、Ku80の組織化を破綻させる一方で、DNA損傷は持続する。これによりシスプラチンおよびブレオマイシンへの感受性が増大する。超解像イメージングにより、MVIがKu80を含む修復構造と空間的に関連することが示され、MVIが非相同末端結合(NHEJ)に関与することが示唆される。最小限に再構成した系では、MVIとアクチンが、Ku70/80に結合したDNA末端の近接性を高める。以上の結果から、MVIはATMシグナリングをKuに結合したDNA末端の安定化へと結び付けるDSB修復の制御因子であることが明らかになり、MVIを標的化することで腫瘍細胞を遺伝毒性治療へ感作できる可能性が示される。

https://doi.org/10.64898/2026.09.01.748478