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2018年ロンボク地震列の再構築:入射角補正付きInSAR解析からの知見

1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:11:51 ID:SYS00000

【要旨】2018年ロンボク地震列は、フローレス・バックアーク・スラスト(FBAT)の破壊に起因する一連の致命的な地震事象から成り、7月29日の前震(M 6.4)、8月5日の本震(M 6.9)、8月19日の主要な余震(M 6.9)が含まれる。本研究は、干渉合成開口レーダ(InSAR)解析により、これら3つの事象に対応する共震時の地表変位を定量化する。InSARは高密度な空間計測を可能にする一方で、標準的な視線方向(LOS)データは衛星の側方視幾何により本質的に歪められる。特に、リンジャニ火山複合域のような急峻な地形領域ではその影響が顕著である。この制約に対処するため、入射角補正を適用して補正表面変位(CSD)を導出した。解析の結果、7月29日の前震はAnyarで最大隆起13.16 cmを生じ、8月5日の本震はSelengenで観測史上最大の隆起62.10 cmをもたらし、8月19日の余震はDarakunciで最大変位40.57 cmを生成した。注目すべき点として、前震には、沿岸部でみられる隆起とは対照的に、Mt. Rinjaniで-13.45 cm、Sembalun地域で-10 cmの有意な沈降が伴っていた。この沈降は、火山体内部での構造健全性の喪失、あるいは前震に起因する動的応力による脱圧を反映している可能性がある。さらに、緩い火山テフラの圧密、または前震によって誘発された熱水系の脱圧も示唆される。これらの結果は、複雑な火山バックアーク環境におけるハザード評価を正確に行うためには、入射角補正付きInSARが不可欠であることを強調している。

https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-10900594/v1