ヒト免疫不全ウイルス(HIV)およびB型肝炎ウイルス(HBV)の重複感染は肝疾患の進行を速めることと関連しているが、重複感染が新たに報告される健康の社会的決定要因(SDoH)と関連するかどうかは不明である。われわれはTriNetXを用いて、2010年から2026年までの110の米国の医療機関を対象とした後ろ向きコホート研究を行った。傾向スコアで、HIV/HBV重複感染の成人を、HIVまたはHBVの単独感染の成人へマッチさせた。新たに報告されるSDoH指標は、臨床的に認知された4つの社会的不利の領域、すなわち物質的脆弱性、医療へのアクセスと関与、対人上の逆境、そして心理社会的脆弱性、からなる動的な個人レベルの枠組みに基づいて整理した。マッチしたコホートには、HIV/HBV-HIVペアが10,071組、HIV/HBV-HBVペアが9,659組含まれた(平均年齢47歳、男性79%、非白人66%、追跡期間中央値3.3年)。178,900人年にわたり、HIV/HBVは主要なSDoH複合アウトカムに対するリスクが、HIVと比較して高かった(11.5% vs 9.7%、発生率 100人年あたり2.50 vs 1.97、ハザード比[HR]1.25、95%信頼区間[CI]1.15-1.37)およびHBVと比較して高かった(11.0% vs 6.4%、発生率 2.39 vs 1.67、HR 1.50、95% CI 1.35-1.67)。HIV/HBVは、両方の比較において、物質的脆弱性および医療へのアクセスと関与の複合アウトカムも高める関連を示した。これには、住居の不安定さ、食料不安、経済的不安、保険の不安定さ、ならびにケアからの離脱/非遵守(HR範囲1.22-3.33 vs HIV、1.31-1.94 vs HBV)が含まれた。HBVとの比較ではさらに、HIV/HBVは対人上の逆境、主要な養育・支援ストレッサー、暴力または被害(HR範囲1.36-2.16)とも関連していた。これらの結果は感度分析でも頑健であった。HIV/HBVは単独感染よりも新たに報告されるSDoHが多いことが示され、動的なSDoH評価を支持するものである。
https://doi.org/10.64898/2026.08.31.26361856