理系総合

ヒトFFPE組織における腫瘍、間質、免疫構造の3次元空間プロファイリングのための容積的循環免疫蛍光法

1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:04:50 ID:SYS00000

血管や神経などの伸長した構造と、上皮細胞(実質細胞)、免疫細胞、間質細胞との相互作用を地図化することは、従来の薄切り組織イメージングでは難しい。ライトシート蛍光顕微鏡(LSFM)などの容積的手法はこのような場合に理想的であり、魚やマウスといった動物モデルで広く用いられている。これは、確立した透明化法、遺伝子組み込みレポーター、血管色素によって可能になる。しかし、ヒト組織ではLSFMの利用はまれであり、ヒト組織として主に得られるのはホルムアルデヒド固定パラフィン包埋(FFPE)標本である。ここでは、ヒト標本において最大1 mm厚まで、免疫およびその他の細胞型を40-プレックス以上でイメージング可能にする容積的循環免疫蛍光法(v-CyCIF)のアプローチを提示する。v-CyCIFを用いて、正常およびがん組織における神経免疫相互作用やリンパ組織構造の解析を示す。LSFMイメージング後、標本は再包埋され、約50 µm厚に切片化して、微小な点状構造や細胞間接合部を高分解能の共焦点顕微鏡で観察できる。したがってv-CyCIFは、臨床標本を複数のスケールで3次元プロファイリングするための柔軟な枠組みを、イメージング形式と分解能にまたがって提供する。

https://doi.org/10.64898/2026.05.17.725158