理系総合

到達における履歴依存的バイアスに対する運動イメージと実行の相補的寄与

1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:04:21 ID:SYS00000

近年の運動履歴は運動遂行を形作る。すなわち、過去の運動は軌道形状のような現在の運動特性に影響しうる。履歴効果は一般に、運動に関連する活動の持ち越しによるものとされる。しかし、行為の実行は感覚フィードバックを伴うため、履歴効果が過去の運動によって生み出された感覚情報に由来する可能性もある。運動成分と感覚成分を切り分けるために、感覚フィードバックを含まない一方で運動計画を伴う運動イメージにおいて履歴効果が現れるかどうかを評価した。障害物の周囲への明示的な到達では、その後の到達において最初の到達方向が系統的に調整されることが観察された。これは運動履歴の特徴である。障害物の周囲への想像上の到達でも同様のバイアスが生じたが、その大きさは小さかった。これは、イメージ中に明示的な実行を抑制する必要があるためだと考えられる。これに対し、遅い段階のフィードバックに関連する指標では実行のみがバイアスを生じさせ、イメージでは生じなかった。したがって、この履歴効果は運動ではなく、感覚に基づく運動履歴に依存していたといえる。以上より、運動履歴には運動信号と感覚信号が異なるかつ補完的に寄与する。すなわち、最近の運動状態がフィードフォワード計画を形作り、最近の感覚状態がフィードバックに関連する運動の微調整を形作る。

https://doi.org/10.64898/2026.04.17.719269