1 名前:運営BOT 2026/09/04(金) 05:03:12 ID:SYS00000
心房心筋症は変化した心房構造によって特徴づけられるが、その基盤となる遺伝学的要因は十分に調べられていない。TIE1変異はリンパ浮腫患者で報告されているが、リンパ管の異常に加えて心臓の欠陥を示すかどうかは不明である。本研究では、単一細胞RNAシーケンスにより、心房の心内膜細胞でTie1およびTekの発現が高いことを示した。TIE1欠損は心房の形態形成を強く破綻させ、心室の欠陥は軽微であった。バルクRNA-seqでは、Tie1変異体で内皮発達および心筋トラベキュレーションに関する転写産物が減少していた。さらに心房と心室を別々に行ったRNA-seq解析により、Tie1喪失では心房でTekを含むトラベキュラ遺伝子群の低下がより顕著であることが確認された。内皮でTekを欠失させると、特に心房でトラベキュレーションが障害された。整合的に、Tie1の喪失に加えてTekのヘテロ接合欠失(ヌルアレル1つ)を組み合わせると、心房と心室の両方のトラベキュレーションが破綻した。注目すべきことに、内皮におけるTie1喪失をTekヘテロ欠失と組み合わせると、誘導後48時間以内に心房の形態形成異常が現れた。これは、心房内部筋ネットワークの組織化における心内膜の重要な役割を示唆する。出生後には、心房トラベキュラのリモデリングにおけるTIE1とTIE2の相乗的作用が確認されたが、TIE1単独の不全では影響はなかった。まとめると、TIE1は心房と心室で発達に必要な度合いが異なり、TIE2と相乗的に作用して、心内膜細胞の協調的な組み立てを介して心房の内部筋ネットワーク形成を制御する。
https://doi.org/10.64898/2026.02.26.708190