背景:転移性非小細胞肺癌(mNSCLC)において脆弱性が初期治療を制限することは十分に解明されておらず、本研究ではその点を調査した。方法:2018-2023年に治療された連続する患者2,592例を後ろ向きに解析した。結果:全身療法は、PD-L1 0-49%(n=1306)では74%であったのに対し、PD-L1 ≥50%(n=507)では79%であり(p=0.014)、この群では単剤免疫療法の利用が最良支持療法の低下と関連していた(16.4% vs. 22.3%, p=0.0002)が、早期死亡率は約4%で変化しなかった。mBSCを受けた患者のうち70%は当初治療可能であったが、多併存疾患、転移負荷、または長期化した精査に関連する早期の悪化を経験した(p<0.001)。アテゾリズマブの製品概要(SmPC)基準、すなわち>80歳、またはECOGパフォーマンスステータス(PS)≥3、またはPS≥2の併存疾患、または年齢≥70が満たされたのは38%(n=501)であり、治療なしでの死亡リスクは非SmPC患者と比べて3倍高かった(230/501 vs. p<0.001)。プラチナを用いた場合、SmPC患者は非SmPC患者より毒性が高く、生存期間が短かった。さらに、4コースにわたるプラチナ投与量比が≤60%であるとき(1306例中9%)その転帰は単剤化学療法と同様であり、中央値は5.1か月であった。SmPC基準は併存疾患スコアよりも強くプラチナ使用と相関したが、個々の患者に対する予測可能性は限定的であった(AUC 0.71, p<0.001)。結論:mNSCLCにおける治療開始前の高いアトリション(26%)は、単剤免疫療法の利用によって改善したが、さらなる軽減にはより効率的で迅速な患者フローが必要である。SmPC基準の採用は、mBSCの高リスク患者、またはプラチナ非含有の新規一次治療選択肢の利用を高めるためのプラチナ過剰治療の可能性がある患者の同定を支援しうる。
https://doi.org/10.64898/2026.02.02.26345340