理系総合

ミトコンドリアRNAの押し出しが誘導する自然免疫はN6-メチルアデノシン機構によって制御される

1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:44:10 ID:SYS00000

ミトコンドリアRNA(mtRNA)が細胞質へ放出されることは、損傷関連分子パターンとして働き、パターン認識受容体(PRR)を介する炎症を活性化する。しかし、その放出機構および細胞質内での運命は十分に理解されていない。ここでは、Abt-373の化学処理およびVesicular stomatitis virus(VSV)感染が、Bax/BakとVDAC1チャネルを介してmtRNAの押し出しを誘導し、それに伴いmtDNA放出も起こることを報告する。A549細胞で押し出されたmtRNAは、RIG-I、MDA5、TLR3/7/8、PKRを含む複数の細胞質PRRを活性化し、それぞれが自然免疫シグナル伝達へ異なる寄与を示す。さらに、GEOデータセットの解析およびメチル化RNA免疫沈降(MeRIP)アッセイにより、mtRNAがメチルアデノシン(m6A)修飾を担うことが明らかになる。m6A機構のタンパク質は、mtRNAの細胞質内保持時間およびRIG-Iとの相互作用に関与し、それによりmtRNAが誘導する自然免疫を調節する。以上より、本研究はin vitroでのmtRNA押し出しモデルを確立し、m6A依存的な調節がmtRNA駆動の炎症に対する潜在的な治療標的であることを示す。

https://doi.org/10.64898/2026.08.27.747681