理系総合

深鼠径輪周囲の腹横筋膜と腹膜の間における脂肪組織の区画様組織化

1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:41:10 ID:SYS00000

要旨 目的 鼠径管後壁の深部、腹横筋膜と腹膜の間にある組織は、十分に理解されていない。本研究では、深鼠径輪周囲のこの組織について、構造に関連した組織化、連続性、および空間的関係を明らかにすることで、区画様の三次元形態モデルを構築することを目的とした。

方法 ホルマリン固定成人男性死体3例から鼠径部5領域を検討した。すなわち、前方からの剖出で1領域、腹膜からの剖出で3領域、CoMBIシステムによる連続ブロックフェイス画像で1領域である。三次元再構成は連続ブロックフェイス画像から実施した。

結果 腹横筋膜と腹膜の間の組織は、腹膜前脂肪の一様な層としては配置されていなかった。下腹壁動脈、精管、精巣血管に関連する3つの構造に関連した線維脂肪性ユニットを同定し、それに加えて膀胱臍部線維脂肪領域(VFT)および正中-傍正中脂肪領域(MPAR)を描出した。精管および精巣血管に関連するユニットは深鼠径輪へ直接延びていた。一方、下腹壁動脈に関連するユニット、VFT、MPARは隣接する領域を占めていた。

結論 これらの所見は、線維脂肪性ユニットと領域が組織学的に閉じた独立した解剖学的区画の集合ではなく、開放的かつ連続的に維持される区画様の三次元形態モデルを支持する。リング方向の線維脂肪性ユニットを隣接領域と区別することは、確立された筋膜、スペース、リングに関する概念が内部の線維脂肪配置とどのように関係するかを明確化するのに役立つ可能性がある。

https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-10886302/v1