1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:34:22 ID:SYS00000
微小プラスチックは遍在する環境汚染物質であり、ヒトの健康に関連する状況での検出が増えつつある。しかし、それらが抗菌薬耐性、宿主-病原体相互作用、感染転帰に及ぼす影響は未解明の点が多い。ここでは、ポリスチレン微小プラスチックへの曝露が、多剤耐性の院内感染の主要原因であるAcinetobacter baumanniiにおいて、抗生物質耐性進化と病原性の両方を変化させることを示す。抗生物質選択下での実験的進化を用いて、微小プラスチック曝露が複数の抗菌薬クラスにわたって耐性出現を加速することを実証する。微小プラスチック曝露はバイオフィルム形成を一様に増強しなかったものの、マクロファージを介した細菌の排除をわずかに損なうことが示され、細菌の適応と宿主相互作用に関するより広範な影響が示唆される。さらにin vivoでは、微小プラスチックに関連した感染により疾患がより重篤になり、A. baumannii肺炎のマウスモデルにおいて肺組織の損傷増大と生存率低下を伴うことが確認された。これらの結果は、微小プラスチックを細菌の適応を左右する生態学的修飾因子として位置づけ、広範に存在するプラスチック汚染が抗菌薬耐性の強化と感染症転帰の悪化につながることを結びつける。
https://doi.org/10.64898/2026.08.27.747551