理系総合

重度多発外傷後に生じた非連続性頸髄・胸髄損傷:症例報告

1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:22:44 ID:SYS00000

背景と臨床的意義:非連続性外傷性脊髄損傷(SCI)は、特に外傷性脳損傷(TBI)や四肢の損傷によって神経学的診察が制限される重度多発外傷では、認識や分類が困難になり得る。症例提示:17歳の男性が二輪車事故に遭遇し、TBIを伴う重度多発外傷を負った。脳の磁気共鳴画像(MRI)ではびまん性軸索損傷グレードIIIが示された。外傷のCTではC2およびT3〜T5の椎体骨折が確認された。脊髄MRIでは非出血性のC3〜C6挫傷性脊髄症、T4脊髄挫傷、胸部後方硬膜外血腫が認められた。後方アプローチでT2〜T7固定術が施行された。急性期の神経学的評価は、意識障害と随伴損傷のため制限された。受傷4か月時点の国際脊髄損傷神経学的分類(ISNCSCI)評価では神経学的レベルC2、米国脊髄損傷協会(ASIA)障害尺度(AIS)グレードD、総運動スコア55であった。筋電図では両側C5〜C8の脱神経が示された。AISグレードは受傷7か月および1年でDのままであり、総運動スコアはそれぞれ63および82へ増加し、機能の大きな改善を伴った。結論:TBIを伴う重度多発外傷では、神経学的診察が信頼できない場合に非連続性SCIを考慮すべきである。多椎節のSCIでは、単一のISNCSCI分類が各損傷の寄与を個別に区別できない可能性がある。したがって、定量的な運動・感覚スコアは、画像所見、神経生理学的所見、認知状態、随伴損傷、機能転帰と併せて解釈する必要がある。

https://doi.org/10.20944/preprints202609.0018.v1