1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:17:24 ID:SYS00000
がんはテロメアを2つのテロメア維持機構によって維持している。85-90%のがんはテロメラーゼ(TEL+)に依存し、10-15%のがんは代替長鎖化(Alternative Lengthening of Telomeres: ALT)経路を採用する。Break-Induced Replication(BIR)経路はALT+細胞においてテロメア長の維持に重要な役割を担う。酵母およびヒトの双方で、5'から3'ヘリカーゼであるPIF1はBIRの頑健な活性に必須である。しかし、ALT経路におけるヒトPIF1(hPIF1)の関与の程度は不明である。ここでは、hPIF1がALT+細胞の損傷テロメアへ動員され得ることを示した。さらに、hPIF1の阻害はDNA損傷とG四重鎖(G4)のALTテロメアへの蓄積を誘導し、その結果、平均テロメア長が中程度に減少することを明らかにした。最も重要な点として、hPIF1の阻害は、FANCM欠損のALT+細胞におけるチェックポイント活性化、BLMの動員、一本鎖DNA(ssDNA)の形成、DNA損傷、ならびにテロメア上のG4も低減させることを示した。最後に、hPIF1の不活化はALT+およびTEL+の双方のがんの生存性に影響し、hPIF1ががん治療の潜在的な創薬標的であることを示唆することを示した。
https://doi.org/10.64898/2026.08.31.748286