背景:褥瘡はしばしば、目に見える創面を超えて広がる複雑な三次元形態を形成する。トンネル形成やアンダーマイニングのような皮下への延長は、隠れた空洞を作り、臨床評価と創傷管理を複雑にする。臨床的な重要性にもかかわらず、これら皮下の創傷形態の頻度と空間的特徴は、大規模に十分には明らかにされていない。
方法:LIFT-OFF褥瘡レジストリのデータを用い、レジストリベースの解析を実施した。このレジストリは、日常のケアで治療された褥瘡についての縦断的な臨床記録を収集する。レジストリには約18,000人の患者と32,000件の記録された褥瘡が含まれていた。トンネル形成とアンダーマイニングの空間的特徴は、通常の創傷評価で記録された計測、すなわちトラクト長、方向、周方向の広がりを用いて解析した。方向分布および周方向分布を検討し、創傷の幾何学的特徴を特徴づけた。
結果:全層褥瘡14,700件のうち、トンネル形成は764件(5.2%)で認められた。一方、アンダーマイニングは2,293件(15.6%)の創で生じていた。トンネル形成のトラクトは典型的に短く、創床に対する方向のクラスタリングを示した。対照的に、アンダーマイニングはより広い周方向分布を示し、創縁の下でより大きい皮下の隔たりを伴うことが多かった。これら2つの形態はいずれも、解剖学的位置および創傷の病期にまたがって明確な空間パターンを示した。
結論:トンネル形成とアンダーマイニングはいずれも褥瘡の皮下にみられる一般的な特徴であり、異なる空間幾何学を示す。トンネル形成は方向性のあるトラクト状の延長として現れるのに対し、アンダーマイニングは創縁の下での周方向の組織分離をより頻繁に生じる。皮下の創傷アーキテクチャをより精緄に特徴づけることは、創傷の複雑性の評価を改善し、表面計測だけでは捉えられない情報を提供し得る。今後の研究では、これらの特徴が創傷の重症度評価、予後、リスク層別化に寄与するかどうかを検討すべきである。
https://doi.org/10.64898/2026.08.28.26361615