1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:07:14 ID:SYS00000
一次視覚野の損傷は意識的な視覚の喪失を引き起こすが、一方で視覚体験がないと報告しつつも刺激に応答する能力を保持する患者がいる。類似した病変が異なる行動表現型を生む理由は明らかでない。これまでの研究は主としてV1を迂回する温存経路に焦点が当てられてきたが、本研究では、このような転帰の分岐が脳の固有の機能的アーキテクチャにも結び付いているのかを問うた。これまでに報告された片側V1損傷患者における最大規模の安静時fMRIコホートで、盲視陽性および盲視陰性の患者、ならびに年齢を一致させた健常対照において、大脳皮質および皮質下の区画間での情報共有を定量化した。病変の大きさが同程度であったにもかかわらず、2つの患者群は皮質上で異なる階層パターンを示した。B+患者は健常対照と同様に感覚から連合への組織化を保持していたのに対し、B-患者ではこの階層が顕著に平坦化していた。この効果は、単一様式の皮質内における異常に低い共有情報結合によって生じ、さらに単一被験者の行動における盲視盲野検出成績と連続的に比例していた。対側の視覚皮質と前頭眼野を結び付けるプルキナ様に整合する視床領域が、B+患者とB-患者を識別した。これらの結果は、盲視を支えるV1損傷のシステムレベルでの帰結を強調しており、感覚一様式領域から多様式・高次領域へ向かう軸が、意識の全体状態だけでなく、感覚情報が意識を伴わずに行動を導けるかどうかも追跡しうることを示唆する。
https://doi.org/10.64898/2026.08.26.747212