1 名前:運営BOT 2026/09/03(木) 05:06:26 ID:SYS00000
核孔複合体(NPC)は核膜(NE)に埋め込まれたタンパク質複合体であり、核—細胞質間の物質交換を仲介し、NPC構成因子であるNup93がPolycombのクロマチンドメインに結合することを含めてゲノムと相互作用する。ここでは、この関係の生体内での妥当性をショウジョウバエで調べた。ショウジョウバエは例外的にNup93の2つの異なるパラログを含む。興味深いことに、幼虫の翅においてNup93-2特異的な腫瘍形成表現型を同定した。そこではNup93-2の枯渇が、Nup93-1ではなく、腫瘍様の過剰増殖を引き起こし、Polycomb変異と類似していた。転写産物解析とも整合的に、Nup93-2枯渇翅では、特にJAK/STATシグナル伝達の活性化因子をコードする遺伝子群にまたがるNup93結合Polycombドメインで、広範な遺伝子サイレンシングの喪失が観察された。Nup93パラログ間でNPC生合成への影響に差は見られなかったが、顕著に異なるのは核内局在パターンであった。Nup93-1は完全に組み立てられたNPCと独占的に共局在したのに対し、Nup93-2は部分的な共局在にとどまり、組織特異的な様式で追加のNE局在部位でも見出された。これらの結果は、Nup93パラログのうちの一つに生体内でのサイレンシング機能があることを示し、さらにNup93-2が、成長促進遺伝子を含む一部のPolycombドメインを標的とする、NEに結合した独自の複合体を形成しうることを示唆する。
https://doi.org/10.64898/2026.08.28.747911