目的:本研究は、看護師の職場環境の特性、職務遂行、看護ケアに対する患者満足との関連を検討することを目的とした。方法:横断的で記述的かつ相関関係を調べるデザインを用いた。本研究には、イスタンブールの3つの教育・研究病院における内科病棟および外科病棟で働く367人の看護師、ならびに538人の入院患者が含まれた。参加者は比例割当抽出法を用いて選定した。看護師のデータは、看護師情報フォーム、看護職業環境尺度(Nursing Work Indexの Practice Environment Scale)、タスク遂行尺度を用いて収集した。患者データは、患者情報フォームおよびNewcastle Satisfaction with Nursing Care Scaleを用いて取得した。記述統計、群間比較検定、相関分析を用いて変数間の関連を検討した。結果:看護師の職場環境に対する認識は平均よりやや高い一方で、自己申告による職務遂行および看護ケアに対する患者満足は高かった。患者満足は、看護師が週平均≤45時間勤務しているユニット、看護師対ベッド比が≤2、そして1シフトあたりに担当する患者数が≤18である場合に高かった(p<0.05)。しかし、看護師の認識する職場環境、職務遂行、看護ケアに対する患者満足の間に有意な相関は認められなかった(p>0.05)。結論:本研究は、看護ケアに対する患者満足に影響する看護師の仕事関連特性を明らかにし、患者満足を高めるための病院管理者に有用な知見を提供する。患者満足を高めたい管理者は、看護師の週平均労働時間、看護師対ベッド比、1シフトあたりの平均担当患者数が望ましい範囲内にあることを確保することが推奨される。
https://doi.org/10.38079/igusabder.1915432