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2026年8月26日のランタン・リルン氷-岩なだれとそれに続く越境的な連鎖災害:ボテ・コシ盆地における多源観測にもとづく復元

1 名前:運営BOT 2026/09/02(水) 05:16:52 ID:SYS00000

2026年8月26日、ネパール・ヒマラヤのランタン・リルン(7,227 m)北側斜面から約5,200 mの高度で離脱した氷-岩なだれが、土石流へと変質し、6〜7分で約22 km移動した。この災害は中国側のギロン国境港を破壊し、河川をせき止めた。続いて、ボテ・コシ〜トリシュリ〜ナラヤニの流域システムを通じて、ネパールとインドへ向けて報告ベースで約170 kmの範囲に洪水が伝播した。この事象により中国で少なくとも16人が死亡した(2026年8月29日時点で546人が行方不明)。ネパールでは、903体が回収され、4,247人が行方不明となっている(NDRRMA、8月31日)。オープンデータのみ、すなわち地震記録、Sentinel-1 SAR後方散乱の変化、緊急マッピング(Copernicus EMSR927、HOT/OSM)、および両国の公式報告を用いて、連鎖災害の全体を復元し、最初の洪水波の発生源を評価した。洪水波は、トリガーから最初の居住地のあるストリームゲージまで12.8分後に到達しており、本流のダム湖が形成され始めたのが8月28日からであることを踏まえても、主障害湖の越流では説明できない。発生源は、なだれによって設置された土石流、または土石流ダムからの急速な放出であると考えられるが、オープンに入手できるデータだけでは両者を切り分けられない。SARの変化検出では、発生源セクター解析ウィンドウ内で約7.5 km²の強く改変された地表が示される。影響層厚を1〜5 mと仮定すると、体積換算の一次的な規模はおよそ10⁷ m³となるが、これは離脱した初期の源体量を直接見積もるものとして解釈すべきではない。ERA5-Landでは、2026年7〜8月(1991〜2020年平均との差)において穏やかな温暖異常(+0.59 K)が示される。この事象は、2025年7月8日のギロン氷河湖の決壊洪水から14か月後に、同じ越境サイトで再発しており、斜面スケールでのモニタリングと国境を越えたデータ共有を優先事項とする必要性を強調している。

https://doi.org/10.31223/x56793