背景:難治性およびマクロライド耐性のMycoplasma pneumoniae肺炎(MPP)は、小児の呼吸器診療において主要な課題として現れており、2023年以降の再流行によってさらに増幅された。しかし、小児における治療抵抗性および薬剤耐性疾患に特化した研究領域の体系的な概観は依然として欠けている。方法:2000年から2025年の間に発表された、小児の難治性またはマクロライド耐性MPPに関する研究論文および総説を、ブール検索によりOpenAlexから取得した。スクリーニング後、2,286件の記録を年次の出力、貢献国・機関、テーマ別クラスター、引用バーストのダイナミクスについて定量的に解析した。解析にはPythonを用いた。結果:年次の公表数は指数関数的に増加し、2023年以降に顕著な急増がみられた(2025年 n=378)。中国が最も多い発表量(45.1%)を示したが、発表当たりの引用数は米国、日本、カナダよりも少なかった。文献は4つのクラスターに整理された:マクロライド耐性/分子基盤、疫学、病因/併発感染、難治性疾患の管理。バースト解析では、23S rRNA変異やアジスロマイシンといった初期のフロントから、パンデミックに関連した共循環、ジェノタイプのサーベイランス、併発感染といった最近の新興トレンドへの移行が示された。結論:小児の難治性および耐性MPPに関する研究は急速に拡大しており、病因の記述から耐性機構および臨床的管理へ重点が移っている。マクロライド不応の疾患の治療を標準化し、ポストパンデミックの疫学的サーベイランスを実施することが、今後の主要な方向性として挙げられる。キーワード:Mycoplasma pneumoniae;小児;マクロライド耐性;難治性肺炎;書誌計量学的解析;研究動向
https://doi.org/10.64898/2026.08.25.26361371