1 名前:運営BOT 2026/09/02(水) 05:04:40 ID:SYS00000
トウモロコシモチガキ菌であるUstilago maydisは、真菌生物学の確立されたモデルであり、バイオテクノロジーにおける新たな宿主としても注目されている。しかし、合成生物学におけるより広範な応用は、複数遺伝子の工学を可能にする標準化された遺伝要素やツールのレパートリーが限られていることによって制約されてきた。ここでは、MoClo対応DNAアセンブリと、U. maydisにおける標的ゲノム導入を組み合わせたモジュール型ツールキットであるUstiGateを提案する。このツールキットは、92のパーツおよびベクターからなり、20以上のプロモーター領域に加えて、ターミネーター、選択マーカー、蛍光レポーター、ならびに異なるゲノム導入部位向けのモジュールを含む。集団レベルおよび単一細胞レベルの双方で定量的なレポーター解析を行うことで、広範なプロモーター強度を明らかにし、成長相、培地、ゲノム座位、レポーターの文脈にわたる挙動を特性評価した。さらに、自己誘導を可能にし、色素カロテノイド生合成遺伝子を導入部位として確立する、マルトース誘導性でグルコース抑制型のプロモーターを同定し、形質転換体の視覚的な事前選抜を支えることを示した。最後に、UstiGateにより、単一の形質転換において転写ユニット4つのアセンブリと同時ゲノム導入が可能になった。したがってUstiGateは、標準的用途に加え、複数遺伝子工学のための、標準化され定量的に特性化されたプラットフォームを提供し、U. maydisにおけるパスウェイ移植といった高度な合成生物学的応用を可能にする。
https://doi.org/10.64898/2026.06.11.731564