目的:本研究は、理学療法士の人工知能(AI)関連の特性およびリハビリテーション技術関連の特性を評価し、患者フォローアップ中のリハビリテーション技術使用と独立して関連する要因を特定することを目的とした。
方法:本横断研究には、トルコで現に臨床活動を行っている理学療法士140名を含めた。データは、社会人口学的特性、リハビリテーション技術関連の特性、AI関連の特性を評価する構造化質問票を用いて収集し、加えて研究者が作成した項目により、理学療法におけるリハビリテーション技術およびAIに対する認識を評価した。記述統計、Mann–Whitney U検定、Pearsonのカイ二乗検定、多変量ロジスティック回帰分析を実施した。
結果:参加者のうち、正式なAI教育を受けた者は16.4%にとどまった一方で、少なくとも1つのAIプラットフォームの利用経験があると報告した者は82.9%であった。しかし、患者フォローアップ中にリハビリテーション技術を用いていると報告した者は23.6%のみであった。リハビリテーション技術非使用者では、AI利用頻度および自己評価による倫理的AI知識が、使用者よりも高かった(いずれもp=0.006)。また、施設のアクセス状況も群間で有意に異なっていた(p<0.001)。多変量ロジスティック回帰では、リハビリテーション技術使用と独立して関連する要因は施設のアクセスのみであった(限定アクセス:OR=13.14、95% CI=2.83–61.01、p=0.001;アクティブアクセス:OR=7.04、95% CI=1.08–46.11、p=0.042)。
結論:理学療法士の間ではAIプラットフォームの利用は一般的であったが、正式なAI教育と臨床場面でのリハビリテーション技術の使用は限定的であった。施設のアクセスはリハビリテーション技術使用と独立して関連していたが、限定アクセスおよびアクティブアクセスの各カテゴリー間で非単調な効果推定値が観察されるため、解釈には慎重さが必要である。構造化された教育機会の拡充および施設の技術インフラ整備は、AIとリハビリテーション技術を理学療法実践へ統合することを促進しうる。
https://doi.org/10.51536/tusbad.1937070