理系総合

腎動脈狭窄患者における圧力勾配推定のための個別化血流シミュレーションの妥当性検証

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:32:30 ID:SYS00000

目的 腎動脈狭窄(RAS)患者において、CT血管造影(CTA)から導出した2つの計算流体力学(CFD)モデルを、基準標準として侵襲的な動脈内圧測定を用いて、狭窄部をまたぐ圧力勾配の推定に対して検証することを目的とした。背景 CFDによる非侵襲的な圧力勾配評価が、血行動態学的に有意なRASを同定するための動脈内測定の信頼できる代替となり得るかどうかを評価した。方法 RAS患者28例において、安静時およびドパミンによる過灌流(ハイパレミア)負荷時に、狭窄部をまたぐ圧力勾配を動脈内で測定した。介入前のCTAスキャンを用いて、Murrayの法則に基づく戦略(CFD-Mu)および皮質容積(CFD-C)を用いたCFDモデルにより圧力勾配をシミュレーションした。シミュレーションと測定の圧力勾配の一致は、級内相関係数(ICC)、Bland-Altman解析、および血行動態学的に有意な狭窄の存在に関する診断一致により評価した。結果 20例で、測定とシミュレーションの双方が成功裏に得られた。測定された圧力勾配とCFDによる圧力勾配のICCは、CFD-MuおよびCFD-Cにおいて、ベースライン時にそれぞれ0.78と0.94、0.86と0.72であり、過灌流時にはそれぞれ0.86と0.72、0.72と0.86であった。CFD-MuおよびCFD-Cの感度は、安静時では両モデルとも70%であり、過灌流測定に対しては100%であった。一方、特異度は安静時でそれぞれ90%および70%、過灌流時でそれぞれ79%および72%であった。結論 入力としてCTAを用いたRASの血行動態学的評価に対する個別化CFDシミュレーションの使用を支持する結果が得られた。CFDモデルは、血行動態学的に有意な狭窄の同定において高い精度を示した。

https://doi.org/10.64898/2026.08.27.26361537