理系総合

パーキンソン病におけるα-シヌクレイン病理への血管寄与を探るための神経スフェロイドの血管化

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:31:34 ID:SYS00000

神経変性疾患は、進行する神経変性に加えて血管機能不全ともますます関連づけられるようになっているが、血管病理が疾患の進行にどのように寄与するのかは十分に理解されていない。その主因は、神経病理とそれに伴う血管機能不全の双方を捉えられる神経変性疾患モデルが欠けている点にある。ここでは、神経スフェロイドと自己組織化による灌流可能な血管ネットワークを統合する、マイクロ工学的な3次元の血管化脳組織モデルを開発した。本モデルは、神経血管インターフェースの主要な特徴を再現するものである。このモデルを用いて、α-シヌクレインの前形成フィブリルを作製した血管系に導入し、パーキンソン病病理への血管寄与を調べた。血管内でのα-シヌクレインフィブリル曝露は、内皮バリアの破綻、血管漏出、炎症、ならびに血管の退縮を誘発した。とりわけ、この血管への障害は、神経スフェロイド内における細胞内のα-シヌクレイン凝集の出現と同時に観察され、血管機能不全が病原性α-シヌクレインに対する神経組織の曝露を促す可能性が示唆された。本神経変性疾患のモデリング手法は、神経変性疾患の進行への血管寄与を調べるための、多用途で扱いやすいプラットフォームを提供する。

https://doi.org/10.64898/2026.08.28.747883