理系総合

無予定の救急ケア調整ハブ(Flow Navigation Centre Plus)導入と救急外来の受診数および遅延:対照付き中断時系列研究

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:29:49 ID:SYS00000

【目的】救急外来(ED)の混雑は国際的な懸念であり、主に「出口ブロック」(入院が必要な患者に対する病床の利用可能性がないこと)によって生じる。スコットランドでFlow Navigation Centre Plus(FNC+)サービスを導入した目的は、電話で緊急ケアへ連絡した患者に対する遠隔臨床評価と、患者経路についての専門職間助言を提供することで、EDへの自己受診を減らし、混雑を軽減することにあったが、その有効性は不明である。本研究は、FNC+運用開始初年度におけるFNC+の全域的導入が、ED受診数および長時間待機に及ぼす影響を推定することを目的とした。

【方法】公開されているPublic Health Scotlandの週次データを用いた、対照付き中断時系列。介入は、2024年4月1日にNHS LanarkshireでFNC+を導入したこととした。構成施設における件数を合算し、割合はボード全体の合計から算出した。主要評価項目は共同一次で、(1) ED受診の来院数、(2) 来院のうち部門で4時間超、8時間超、12時間超を要した割合とした。分割回帰を、同時期の対照ボード、季節項、自己回帰を考慮して当てはめた。

【結果】導入実施ボードの3つのEDすべてにわたり、介入前118週および介入後52週を解析した。受診は反事実に対して、検出可能な段階的変化を示さなかった(+1.20%;95%CI -0.66〜+3.10)。ただし追跡期間を通じて推定効果は増大し、52週で+3.95%の変化となった(95%CI +0.36〜+7.67%)。介入後の4時間超待機の割合について、有意な段階的変化は認められなかった(+1.74%;95%CI -0.71〜+4.20%)。移行および構造感度分析では、導入後1年におけるEDパフォーマンスの悪化と受診増加が有意に示されるものがあり、改善を示したものはなかった。

【結論】Flow Navigation Centre Plusの全域的導入は、ED受診数または長時間待機の段階的変化とは関連していなかった。しかし、導入後1年で受診が増加し、長時間待機が増加したことを示す一定の根拠がある。供給に感受性のあるケアを提供することが、その機序として考えられる。さらに、入力時点でED受診を回避することを狙うため、そのようなサービスが、出口ブロックすなわち入院が必要な患者に対する病床の利用可能性という制約を緩和できる可能性は低い。

https://doi.org/10.64898/2026.08.28.26361651