理系総合

転写補因子MED15はβ細胞の成熟性の維持に必要である

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:23:15 ID:SYS00000

真核生物における必須の転写コレギュレーターであるメディエーター複合体は、転写因子と協働して遺伝子転写を制御し、その結果、多くの発生および生理過程に関与する。メディエーターサブユニットMED15は、マウスの膵β細胞の胎生期発生および出生後の成熟に必要である。しかし、MED15が初期の発生の後、さらに成体に至るまでβ細胞の機能に関与するかどうかは不明である。そこで、成熟後のβ細胞におけるMED15の役割を調べるため、6週齢の雄雌マウスでβ細胞特異的にMed15をノックアウトさせた。この発生後のMED15欠失は、耐糖能障害とインスリン分泌能の低下を引き起こした。RNAシーケンスでは、β細胞成熟マーカーの発現低下が示され、MED15がβ細胞の機能性を維持するために継続的に必要であることが示唆された。さらに、血糖を下げるためにインスリンペレットをMed15ノックアウトマウスに移植し、RNA-seqを用いて、観察された転写変化が、ノックアウトマウスで生じる高血糖に起因する間接効果ではなく、MED15喪失の直接的な結果であることを検証した。総じて、本研究は、MED15が離乳後も継続的に必要であり、機能的なβ細胞の成熟性を維持することを示している。

https://doi.org/10.64898/2026.08.26.745805