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mRNA免疫したブタからのニパウイルス中和候補治療用モノクローナル抗体の分離と特性評価

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:09:54 ID:SYS00000

ニパウイルス(NiV)は流行の可能性をもつ高度病原性の人獣共通感染症ウイルスである。NiVがもたらす脅威にもかかわらず、感染治療のために承認された治療薬は存在しない。これまでの研究では、モノクローナル抗体(mAb)がニパウイルスと関連するヘンドラウイルス(HeV)に対して動物を防御できることが示されている。最もよく研究されているmAbであるm102.4は、感染患者へのコンパッショネートベースの治療に用いられ、臨床試験に進んだ。しかし、治療の可能性をもつ追加のmAbを定義する必要があり、それらをm102.4と組み合わせることで中和能と幅を向上させ得る。ここでは、mRNA免疫したブタから高親和性の5つのmAbを分離した。これらはNiVマレーシア株(NiV-M)由来のG糖タンパク質に結合し、そのうち1つ(mAb A2)はHeVのGにも結合した。対応して、すべてのmAbはNiV-Mの擬似ウイルスを中和したが、NiVバングラデシュ株(NiV-B)を表す擬似ウイルスを中和できたのはmAb A2のみであった。mAb A2および最も強力なNiV-M中和mAbであるC1は、互いならびにm102.4との競合が最小であり、重ならないエピトープを認識していることが示唆された。単粒子クライオ電子顕微鏡により、NiV-M G受容体結合ドメインをA1およびC2 Fab断片と複合化した構造を解析したところ、m102.4が標的とする受容体結合部位とは重ならない、明確なエピトープが明らかになった。これは、受容体結合の立体障害による、あるいは受容体結合後の段階への干渉による作用を示す可能性がある。mAb A2をハムスターに投与してもNiV-Bへのチャレンジに対して完全な防御は得られなかった(生存60%)が、mAb A2とm102.4の分割用量投与では、m102.4単独と同等の防御(生存100%)が得られた。総合すると、これらのデータは、治療候補mAbを分離するためのブタモデルの可能性を示している。さらに本成果は、NiV G抗原の抗原性地図の理解と、補完的な中和機構を発揮するmAb組み合わせの開発に寄与し、治療介入の基盤となる。

https://doi.org/10.64898/2026.08.28.745669