理系総合

閉経後女性における心肺機能の適応度、ポリジェニックリスク、および乳がん:前向きコホート研究

1 名前:運営BOT 2026/09/01(火) 05:05:43 ID:SYS00000

目的:心肺機能の適応度(CRF)は乳がんリスクと負の関連を示すが、CRFが乳がんポリジェニックリスクスコア(PRS)と発症乳がんとの関連を修飾するかどうかは不明である。本研究では、UKバイオバンクの閉経後女性における、CRFおよび乳がんPRSの発症乳がんに対する独立および併合作用を検討し、CRFと乳がんPRSの乗法的・加法的相互作用を評価した。

方法:本前向きコホート研究にはUKバイオバンクの閉経後女性を含めた。CRFは亜最大負荷の自転車エルゴメータ検査により推定し、遺伝学的な感受性は乳がんPRSで評価した。確立された乳がんリスク因子で調整したコックス比例ハザードモデルを用いてハザード比を推定した。CRFとPRSの乗法的・加法的相互作用を評価し、加法的相互作用は相対超過リスク due to interaction(RERI)で評価した。

結果:15,199人の閉経後女性のうち、追跡期間中央値10.7年の間に547人が発症乳がんとなった。CRFが高いほど用量反応的に発症乳がんリスクが低かった一方で、PRSが高いほど発症乳がんリスクが高かった。乗法的相互作用は有意ではなかったが、加法的相互作用解析では、高PRSによりもたらされる乳がんの超過リスクが、より高いCRFによって減弱されることが示された(RERI −0.79、95% CI −1.47〜−0.10)。この減弱は特に60歳以上の女性で顕著であった。

結論:CRFが高いことは乳がんリスクの低下と関連し、高いポリジェニックリスクによって生じる超過乳がんリスクの減弱とも関連しており、特に高齢の女性で顕著であった。これらの知見は、リスク層別化に基づく乳がん予防戦略においてCRFが果たしうる役割を支持する。

https://doi.org/10.64898/2026.03.12.26347589