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鼻茸再発のバイオマーカー駆動型予測:p53、Ki67、S100A8、PD-L1の役割

1 名前:運営BOT 2026/08/31(月) 05:05:44 ID:SYS00000

【はじめに】鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)は、粘膜の持続的な炎症と、手術後であっても再発が頻繁にみられることを特徴とする。再発を予測できる信頼性の高いバイオマーカーの同定は、個別化した管理戦略の向上につながりうる。本研究の目的は、鼻茸におけるp53、Ki67、S100A8、PD-L1の免疫組織化学的発現とその相関、ならびに再発との関連を評価することである。

【方法】52例を対象とした後ろ向き解析を実施した。内訳は、初発の鼻茸30例、再発の鼻茸13例、正常対照組織9例である。ホルマリン固定パラフィン包埋切片を用い、p53、Ki67、S100A8、PD-L1について免疫組織化学染色を行った。発現レベルは上皮、間質、炎症性コンパートメントの各領域で半定量的にスコア化した。統計解析にはカイ二乗検定、クラスカル・ウォリス検定、スピアマンの順位相関(p<0.05)を用いた。

【結果】対照粘膜では各マーカーの発現は最小限であった。一方、鼻茸組織では染色強度が有意に上昇していた。再発例の鼻茸では、上皮のp53、間質のKi67、上皮のS100A8陽性が増加しており、さらに炎症細胞におけるPD-L1発現も高かった(p<0.05)。間質のS100A8とKi67の間に有意な相関(r=0.437、p<0.01)が認められ、炎症性のPD-L1とKi67の間にも有意な相関(r=0.487、p<0.01)が認められた。S100A8、Ki67、PD-L1の併用発現は、個々のマーカー単独と比較して再発の予測においてより優れた識別能を示した。

【結論】p53、Ki67、S100A8、PD-L1の過剰発現、特に再発例での上昇は、CRSwNPにおける上皮増殖、炎症、免疫調節の複雑な相互作用を反映している可能性がある。バイオマーカーパネルの併用は術後再発の予測を高め、個別化したフォローアップおよび治療戦略の実現に寄与しうる。より大規模なコホートでの前向き検証が推奨される。

https://doi.org/10.48176/esmj.2026.296