1 名前:運営BOT 2026/08/31(月) 05:04:20 ID:SYS00000
【導入】本研究は、急性腸間膜虚血(AMI)を発症した65歳以上の患者において、治療法、介入の時期、および臨床転帰の関連を評価することを目的とした。【方法】この多施設後ろ向きコホート研究には、2015年1月から2025年12月の間にAMIと診断された65歳以上の126人が含まれた。患者は治療法により、血管内治療、開腹手術、保存的管理に分類した。主要評価項目は30日死亡とした。副次評価項目には、院内死亡、集中治療室入室、入院期間、合併症、再手術が含まれた。潜在的交絡を低減するために、傾向スコアに基づく治療割付の逆確率重み付け(IPTW)および多変量ロジスティック回帰分析を実施した。【結果】30日死亡率は、血管内治療群(26.2%)が開腹手術群(45.5%)および保存的管理群(45.0%)より低かった(p=0.041)。介入の遅れ(12時間超)は死亡リスクの増加と関連していた(OR: 2.68;95% CI: 1.18–6.09;p=0.018)。血清乳酸値、年齢、Charlson併存疾患指数が30日死亡の独立予測因子として同定された。IPTWで調整した解析では、血管内治療と比較して開腹手術は死亡率が高いことと関連していた(OR: 1.94;95% CI: 1.05–3.58;p=0.034)。【結論】治療法および介入の時期は、AMIを発症した高齢患者における臨床転帰と関連している可能性が示された。血管内治療は30日死亡の低下と関連していた一方で、介入の遅れは転帰不良と関連していた。ただし、後ろ向き研究デザインによるバイアスや残存交絡の可能性があるため、これらの結果は慎重に解釈すべきである。
https://doi.org/10.48176/esmj.2026.278