導入:最適な転帰測定法に関するコンセンサスが欠如していることを踏まえ、本研究では関節鏡下回旋腱板修復後の機能回復を評価するにあたり、確立されたスコアリングシステムの予測能力を比較して検討することを目的とした。方法:2011年から2014年の期間に、三次施設で片側の回旋腱板修復を受けた患者の診療録を後ろ向きに調査した。事前に定めた適格基準を適用した結果、64例を解析対象として残し、断裂サイズで群分けした。群1(3 cm超;n=33)および群2(3 cm未満;n=31)とした。3つの妥当化されたアウトカム評価指標(Constant-Murleyスコア、University of California–Los Angeles肩スコア、Visual Analogue Scale)をベースラインおよび術後6か月、12か月、24か月の時点で実施した。術前年齢、性別、回旋腱板断裂サイズ、利き肢、罹患肩といったベースラインの人口統計学的特性も記録した。結果:ベースラインの人口統計学的特性は群間で同等であった(p>0.05)。Constant-Murleyスコアでは、評価時点すべてにおいて群間に有意な差が認められ(p<0.05)、群2が一貫してより高い値を示した。University of California–Los Angeles肩スコアは、術後のいずれの時点でも群間で同等であった(p>0.05)が、術前には群2を支持する有意な差が見出された(p<0.05)。Visual Analogue Scaleの疼痛スコアでは、いかなる時点でも群間の有意差は認められなかった(p>0.05)。結論:評価した指標のうち、Constant-Murleyスコアが術後の機能的評価において最も高い識別能力を示した。これらの知見は、臨床実践および、関節鏡下回旋腱板修復における転帰測定の標準化を目指す今後の前向き研究の双方に資する可能性がある。
https://doi.org/10.48176/esmj.2026.273