目的:本研究は、患者の疫学的特徴に関連して、糞便検体におけるヘリコバクター・ピロリ(H. pylori)抗原検査結果を評価することを目的とした。
対象と方法:この後ろ向き研究には、2022年から2024年の間にH. pylori抗原検査を受けた患者が含まれた。分析はRDS Laboratory Systems(Ankara, Türkiye)が作製したH. pylori抗原検査キットを用いて実施した。人口統計学的および臨床データは病院情報システムから取得した。陽性率は人口統計学的特徴、診療科、および日付に応じて評価した。
結果:H. pylori抗原検査は2024人に実施された。全体の陽性率は12%(n = 243)であった。H. pylori抗原陽性患者のうち70.0%(n = 170)は女性で、30.0%(n = 73)は男性であった。陽性は女性で有意に高かった(p = .023)。年齢層で評価すると、最も高い陽性率(13.6%, n=61)は60〜69歳の高齢層で観察された。診療科の内訳は、消化器内科が68.2%(n = 1381)、内科が29.9%(n = 605)、その他が1.9%(n = 38)であった。糞便抗原陽性は、消化器内科から提出された検体で10.5%(n = 145)、内科から提出された検体で15.2%(n = 92)として確認された。
結論:本3年間の研究では、糞便H. pylori抗原陽性は比較的低く、女性でより多くみられ、陽性率が最も高いのは60〜69歳の年齢群であった。検査依頼の大部分は消化器内科および内科の診療科からであった。これらの所見は地域データを提供し、糞便抗原検査が、集団ベースのスクリーニングよりも、臨床的に適切な患者に対する標的化された診断評価を支持し得ることを示唆する。
https://doi.org/10.59518/farabimedj.1939240