理系総合

体性感覚および運動皮質からの下降性入力が中脳の聴覚処理を形成する

1 名前:運営BOT 2026/08/30(日) 05:23:06 ID:SYS00000

感覚知覚には、多感覚および行動情報の統合が不可欠である。聴覚系では、多感覚および行動に基づく影響は、皮質下構造において早期に現れる。非聴覚皮質領域からの下降投射は、このような信号を伝えるのに適した位置にあるが、下降が皮質下の聴覚処理をどのように形作るのかは、いまだ十分に理解されていない。ここでは、聴覚中脳の主要な統合中枢である下丘(IC)に対する、一次体性感覚(S1)および一次運動(M1)皮質からの皮質・下丘投射を調べた。S1およびM1の体幹・四肢に関連する領域が、ICへの顕著な単シナプス投射を形成すること、さらにこれらの投射に対するオプトジェネティクス活性化がICの活動を強固に駆動することを見出した。特に、皮質応答性ニューロンのかなりの集団は音に反応しなかった。音応答性ニューロンでは、皮質刺激を音に同時に与えることで音誘発応答が増強される一方、皮質活性化を音の開始前に行うとそれらは抑制された。さらに、皮質応答性のICニューロンと深層のS1およびM1ニューロンの双方で、移動に関連した調節と、運動開始前の予期的活動が観察され、これらの下降経路が運動に関連する信号をICへ伝えていることが示唆された。以上より、これらの所見は、体や運動に関連する情報を聴覚中脳の聴覚処理に統合する下降性センサーモータ回路を明らかにする。

https://doi.org/10.64898/2026.08.25.747140